クリスタルガイザーの産地の違いは何?どうやって見分けるの?

アメリカ産のミネラルウォーター「クリスタルガイザー」は、その安さと日本人の口に合う硬度で、高い人気を保っています。

ネット通販などで購入しようとすると、「正規輸入シャスタ産」とか、「採水地はお選びいただくことはできません」と、製品によって注意書があります。

この産地の違いは何なのか、どんな違いがあるのか、見分け方はあるのか、などを調べてみたいと思います。

二つの産地 シャスタとオランチャ

二つの産地、と書きましたが実はクリスタルガイザーの産地は二つではありません。

アメリカの各地に散らばっています。

州でいうと、カリフォルニア、サウスカロライナ、テネシー、ニューヨーク、アーカンソー、ニューハンプシャーの6つの州の7つの水源から採水されています。

クリスタルガイザーは、地下水が湧き出る源泉からから直接採水している唯一のミネラルウォーターブランドだそうです(アメリカでは)。

いずれの採水地も、手付かずの自然に囲まれた、非常に美しい場所です。

このうち、日本に輸出されている主なものが、カリフォルニアのシャスタ産とオランチャ産のものなので、日本では一般的に産地が二つだと思われています。

シャスタ産

カリフォルニア北部のシャスタ山の麓に広がる広大な森林の中に水源を持ちます。

森林の広さは110万エーカー(約4,450平方キロメートル)もあり、東京都の面積が約2,200平方キロメートルであることを考えると、その大きさがわかります。

シャスタ山の高さは4,000m以上あり、山頂は常に氷河と万年雪におおわれています。

この雪解け水が地中にしみ込み、クリスタルガイザーの源泉となっています。

オランチャ産

同じくカリフォルニア州にあり、クリスタルガイザーの最初の工場が設立された場所でもあります。

源泉が湧き出すのはシエラネヴァダ山脈の一角であるオランチャ山です。

周囲一帯はカリフォルニアの州魚でもあるゴールデントラウトという鮭の保護区にも指定されている、自然保護地域です。

いずれも合衆国の連邦政府が管轄する自然保護地区にあり、その環境は日本では考えられないほど壮大です。

シャスタとオランチャでは何が違うの?

採水地が異なると水の質が異なります。

ミネラルウォーターは、雨や雪解け水が地中にしみ込み、地下水として自然にろ過されたものです。

地中にもぐった際に、その土壌に含まれる様々なミネラル分を含有します。

従って採水地や地質が異なると、その成分にも違いが出ます。

成分の違いについては、この比較をご覧ください。

オランチャ産 (100mLあたり)
ナトリウム・・・1.91 mg
カルシウム・・・2.24 mg
マグネシウム・・・0.27 mg
カリウム・・・0.26 mg
硬度・・・67 mg/L
シャスタ産(100mLあたり)
ナトリウム・・・1.13 mg
カルシウム・・・ 0.64 mg
マグネシウム・・・0.54 mg
カリウム・・・0.18 mg
バナジウム・・・ 5 μg
硬度・・・38 mg/L

硬度

人が感じる水の味の違いとしては、硬度があります。

硬度は、水の中にどのぐらいのカルシウムとマグネシウムが含まれているかを示すものです。

日本の水は硬度の低い軟水と呼ばれるもので、水道水の硬度はおよそ60mg/lに調節されています。

軟水であればあるほど、まろやかで飲みやすく、硬水であればあるほどくせがあり飲みごたえのある感じがします。

クリスタルガイザーではシャスタ産が38mg/Lとオランチャ産の67mg/Lより低い硬度です。

ただ、硬度の高いオランチャ産でも67mg/lと、日本の水道水に近い硬度なので、日本人が常用するには、違和感ないレベルです。

バナジウム

成分をよく見てみると、シャスタ産の方だけ、5μgのバナジウムという成分が含まれています。

バナジウムはひじきやアサリに含まれる天然ミネラル成分です。

また、バナジウムには血糖値を下げる効果があるという実験結果が報告されています。

これにより糖尿病や動脈硬化の予防にもつながるとして、バナジウム水という専用の水も販売されています。

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シャスタ産のクリスタルガイザーは、地中でろ過される過程で、火山特有の玄武岩層を長い年月をかけて通過するため、このバナジウムという成分が含有されています。

ただこの量が血糖値や健康状態を改善させるほど多いかというと、そうでもないようです。

見分け方はあるの

日本では販売元を見ることでたいてい判断できます。

というのも、日本でクリスタルガイザーの正規輸入者となっているのは、大塚食品のみで、その大塚食品が扱っている正規品はシャスタ産のみだからです。

つまり、大塚食品が販売する正規品を買えばシャスタ産(これは確実)、そうでない「並行輸入品」というのを買えば、(9割方)オランチャ産です。

ラベル

シャスタ産にはシャスタ山の、オランチャ産にはオランチャ山のデザインが施されています。

シャスタ山は4000mを越える高い山が目立つデザイン、オランチャ山は連なる山脈の中にそびえるイメージのデザインです。

キャップ

正規品である大塚食品のシャスタ産は青いキャップがしてありますか、オランチャ産は白いキャップです。

おそらくこれは、ラベルと同様に、日本での正規品であることを示すための、大塚食品特別仕様なのだと思います。

並行輸入品は買っても大丈夫?

シャスタ産が正規品と、さんざんのべてきましたが、それはあくまで日本においては、という話です。

オランチャ産やそれ以外も当然クリスタルガイザーの品質基準を満たす製品なので、オランチャ産を買っても水そのものの品質に問題があるわけではありません。

並行輸入品というのは、アメリカ国内で販売するために製造されたものを、流通業者が日本に運んで販売しているものです。

大塚食品という正規の販売チャネルを通さず、業者が薄い利幅で取引するため、価格は正規品より安くなり勝ちです。

また、為替レートが円高に振れると、並行輸入品の価格に素早く反映され、円での価格は安くなります。

こういうわけで、安い並行輸入品が日本でもよく出回っているわけです。

流通経路が違うだけなので、水の品質自体には違いはありません。

ただ、輸送や保管における品質管理は、正規の業者である大塚食品が間違いなくしっかりしています。

クリスタルガイザーの英語のホームページには、大塚食品ががアジアにおける独占的パートナーであることが記載されています。

そして、大塚食品によって日本に輸入された水は、厳格な品質基準で維持管理されていること、正規品でなければそのような安全措置が講じられている保証はない、ということものべられています。

実際に、コンテナ等での輸送時に、化学薬品や塗料などと一緒にしたために、その臭いがペットボトルに移って、クレームになったという事案もあったようです。

確率は非常に低いですが、並行輸入品を購入する場合は、そのようなリスクもあるという認識は必要かもしれません。


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