小学2年生の長女がはまる「鬼滅の刃」とはどのような話か

去年映画が大ヒットした鬼滅の刃に、小学校2年生の長女がはまっている。

小学校低学年の子供が見るような(読むような)話ではないと思っていたし、実際に首を切るような残酷なシーンとか、血が滴るような生々しいシーンも多々出てくる。

それにもかかわらず、2年生の長女がはまり、年中の長男も一部ははまり(水面斬りっ!!とか)、なにより親の自分もいつしか子供の読み終わったマンガを熱心に読んでしまっている。

僕が全館読んだマンガなどは今までに、「るろうに剣心」「ジャイアントキリング」の2つしかないと思うのだが、めでたく鬼滅の刃はその3つ目に数えられるようになりそうだ。

ギャグ要素もある

基本的には、人を食う鬼と、それを退治する鬼殺隊の戦いの話であり、戦いの場面では凄惨を極める描写も容赦なく出てくる。

しかし一方では、個性的な登場人物が交わす滑稽な会話やコミカルなイラストも挿入され、ほほえましかったり、笑えたりもする。特に主人公の竈門炭治郎の同志である、嘴平伊之助や我妻善逸とのかけあいは、幼稚園児でも笑えるほどの面白さであり、幅広いファンを集める要因になっているかもしれない。

呼吸や技が独特

我が家で楽しんでいるのはやはり、柱と呼ばれる鬼殺隊の棟梁たちが繰り出す独特な技の数々だ。

水の呼吸、岩の呼吸、炎の呼吸など様々な呼吸法があり、それぞれに壱の型、弐の型、と順番に独特の名前が付いた技がある。これを覚えてチャンバラごっこのように使うのが、うちの遊びの定番となってきた。

しかしあまりにも多彩な呼吸法と技の数々を見るにつけ、作者の想像力と知識の深さには驚くばかりだ。全部合わせると50個以上の技の種類があると思う。

それぞれに一応斬り方があるのだが、正直どのように違うのかよくわからないものもある。マンガの中で見ていると、何かものすごい空気の流れと、激しい音だけで表現されているので、実際にどのような技なのかもよくわからないことも多い。

とは言え、それぞれの技が、様々な個性を持つ登場人物の特徴を表してもいるので、これらの技の多彩さというのを抜いては語れないところもある。

我が家で最人気は、富岡義勇の操る水の呼吸、拾壱ノ型「凪」である。

ヒーローも死んだりする

鬼滅の刃に登場するヒーローとしては、主人公の竈門炭治郎とともに戦う「柱」と呼ばれる剣士の棟梁たちだが、最終巻に至るまでにはこの「柱」が死んだりもするのは新鮮だった。

死んでよみがえるとか、死んだようで実は死んでいなかった、というのではなくて、本当に死んでしまう。

この辺りが話を割とリアルにしているところもあるかもしれない。

またこれにより、鬼との対決の深刻さも伝わってくる。

鬼が単純な悪者ではない

その悪役の鬼も、単純な悪役ではないように思えるところがまた、このストーリーに深みを持たせている。

実際の行為としては、人を殺すのだから単純な悪者なのだが、話はその鬼がなぜ鬼となったのかというところも触れていく。

鬼はもともと人間であり、しかも何らかの弱さを持った人間が、鬼に変えられて、人間に復讐をするとか、恨みを晴らそうとする。

いろいろな背景を持つ鬼と、鬼殺隊の戦いというのは、人間の中にある弱い心と強い心のせめぎあいを反映しているのではないか、という解釈もできそうな気がする。

鬼は疫病の象徴?

あるサイトを見ていると、鬼は疫病、特に感染症の象徴という解釈をしている人もいた。

少なくとも鬼のなまえや特徴からは、まったくその通りなのではないかとも思われた。

例えば血によって人が鬼に変わってしまうとか、痣(あざ)が何かの象徴になっているとか、最強の鬼とされる黒死牟(こくしぼう)≒黒死病(ペスト)であるとかいうことだ。

鬼滅の刃の連載が始まったのは、コロナ禍に襲われる数年前のことであるが、世界がコロナという感染症に苦しむ中、それを予見するかのような疫病感染を背景にしたと思われるストーリーが生み出されたのは、非常に興味深い。

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